介護者のための介護食講座
高齢者にやさしい食事〜調理方法と実演紹介〜
■ 講師 |
大地の会(大阪市在住地域活動栄養士の会) 山崎 綾子・川上 弥佐 |
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■ 対象 | 大阪市内在住・在勤・在学でテーマに関心のある方 |
■ 会場 | 大阪市社会福祉研修・情報センター 4階 会議室 |
■ 日時 | 令和2年10月21日(水)午前10時30分〜正午 |
■ 内容 |
「高齢者にやさしい食事」の調理方法を身近にある電子レンジを使って作れるメニューの紹介と実演を行った。 ◎1日に必要な食事 食べることは生命を維持するため、体をつくるため、活動するために必要であることを理解してもらい、1日3食「主食」「主菜」「副菜」をそろえて食べることの大切さを伝えた。 ◎電子レンジの特徴と電子レンジ調理の工夫 温めるだけではなく、容器に食材と調味料を入れて加熱することで料理を仕上げていくことを学んでもらった。 【電子レンジの特徴】 〇容器:耐熱性のある陶器、ガラス容器など ○ラップをかけるときはふんわりとかけて作る料理:蒸し物、煮物、カレー、シチューなど ○ラップをかけないで加熱する料理:揚げ物、焼き物、汁物など ○熱が均一に通るよう食材の大きさ、厚み、切り方を揃える ◎介護食の調理の工夫 具体的例を挙げて説明し、学んでもらった。 ○噛みやすくする切り方の工夫 繊維を断ち切る・隠し包丁を入れる・面取りをする、一度で口に入る大きさに切る ○噛みやすくする調理の工夫 煮る・蒸す・する・つぶす ○注意を要する飲み込みにくい食感 ・サラサラした液体 ・口に入れるとポロポロになるもの:ご飯粒、かまぼこなど ・パサパサに感じるもの:水分の少ないパン、カステラ、ふかしいもなど ・ペラペラしたもの:上あごに張りつきやすいわかめ、のり、青菜の葉など ○飲み込みやすくする調理の工夫 ・液体にはトロミをつける ・ゼラチンで固めてのどごしをよくする ・やまいも、オクラなどのようなぬめり食材を利用する ・でき上がった料理にくずあんなどをかける ・マヨネーズ、バターなどの油脂を使うことで食材をまとめて飲み込みやすくする ・肉や魚は小麦粉や片栗粉をまぶしてゆでるとなめらかになる ・卵は蒸し物(卵豆腐、茶わん蒸し、プリン)、牛乳などを少量加えて半熟状にする ・いもやかぼちゃはやわらかくゆでて熱いうちにつぶして牛乳、だし汁、スープなどでのばしてしっとりさせる |