大阪市社会福祉研究第35号
同心会社会福祉研究受賞記念講演会
■ 講師 |
平野区社会福祉協議会 阪井 誠一 大阪市成年後見支援センター 所長 藤原 一男 |
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■ 対象 | 大阪市民、社会福祉関係者等 |
■ 会場 | 大阪市社会福祉研修・情報センター 会議室1 |
■ 日時 | 4月25日(木) |
■ 内容 |
平成25年度第1回社会福祉講演会として、「大阪市社会福祉研究第35号」同心会社会福祉研究受賞記念講演会を開催しました。 同賞は、大阪市内で社会福祉の実践に取り組む団体・グループ、個人が自発的におこなった研究の成果をまとめた「研究論文」および「実践報告」の中から特に優秀と認められたものに与えられるもので、今回、受賞した2編の報告がありました。 「研究奨励賞」受賞の「個別支援部門と地域支援部門の職員連携によるコミュニティソーシャルワーク実践について〜大橋理論による整理・検証〜」については、平野区社会福祉協議会の阪井誠一さんが報告しました。 同協議会の、部門間連携によるCSWの展開実践と実践による効果・成果のあと、他都市(堺市)の現状を報告し、大橋理論の枠組みを用いて、各部門の機能や強みを整理し、実践過程を分析しました。今後の課題としては、「どう区内へ広げて行けるか、他事業との更なる連携強化が必要で、高齢者のみに限らず、社会的な援護を必要とする全ての方を対象にした取り組みへつなげることが必要」と述べられました。 また、「研究努力賞」受賞の「大阪市成年後見支援センターにおける市民後見人活動支援の取り組みに関する検討〜専門職とセンター相談員による活動支援の意義と役割をめぐって〜」については、大阪市成年後見支援センターの職員による共同研究で、同センターの藤原一男所長が報告しました。 センター設立の経緯、機能、体制、主な相談・支援内容や、市民後見人活動の特徴を述べた後、センターの相談員と専門職の協働により市民後見人活動をサポートしているシステムと権利擁護のネットワークの必要性を訴えました。設立当初から、多くの課題を克服しつつ、「本人の最善の利益」を追求するという、福祉原理と後見人本来の活動原理を押さえ、市民後見人活動の実践を整理したことは、貴重な報告となりました。 |
■ アンケートから
- 部門間連携の必要性と役割分担の必要性が理解でき、新い社会福祉の方向性が示されていることがよくわかった。
- 市民後見人の役割や背景がよく分かった。事例をあげてもらいよかった。
- 市民後見人が、自助・共助・控除を活用した新しいシステムの中で活動し、新い社会福祉の担い手を目指していることが理解でき大変よかった。